中学の時にくそまずいケーキを好きな男子にプレゼントした時の話。

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先日、友達とおいしいケーキ屋さんに行ったとき、手作りケーキみたいな話になったのでそのときふと、中学の時の苦い思い出を思い出した。
一緒に行った友達は、学生のころからお菓子作りが得意で、バレンタインデーの手作りチョコで彼氏を射止め、その後もケーキだのクッキーだので餌付けをしていたそうな。
餌付けされた彼氏はすくすく成長し、もう少しで結婚という段階まで来ているらしい。
うらやましいぞ。

私も、その時
「わたしもー、手作りケーキ―、好きな人にあげたことある―」
といったのだが、実際はかなり散々なものだった。
確かに上げた。そこは間違いない。
しかし確実に喜ばれなかっただろう。それは断言できる。
当時中学せいだった私は、学年でも人気だったバスケ部のK君に惚れていた。
中学生の女の子の好きな男は被るものだ。
K君はかなりの人気で、狙っている子も多かった。
私は、k君の取り巻きのような感じで遠くからキャーキャー言うだけだったのだ。

スラムダンクでいえば、流川くんの親衛隊みたいな感じ。完全にモブキャラ。
そのモブキャラの私は、k君の誕生日を聞きつけ、大それた行動に出た。
手作りケーキをあげよう。

後から考えると、何かを渡すにしてもクッキーぐらいにしとけばいいのに、という感じだ。
ケーキは重い。(精神的に)それに、何を考えたのか学校で手渡しすることを考えたのも狂っている。当然学校にお菓子やケーキを持ってくることは禁止されている。
もらったほうも、かくして持って帰らないといけないので、結構迷惑することが考えられる。

私は、そんなことも考えなかった。完全にらりっていたのだ。

k君の誕生日前日に私は、材料を買い集め、調理に取り掛かった。
正直、乙女っぽいことをしたかっただけかもしれない。それまでケーキはおろか、料理なんかほとんど作ったことがなかったのだ。

まず、記憶にあるだけ間違った点を上げよう。

最初に生クリーム。液体のクリームをかき混ぜて、ホイップクリームにするやつ。
私は懸命にかき混ぜてクリームを作った。とにかく手を加えたかったのだろう。
しかし、わたしは、あの液体のクリームに糖分が内蔵されているもんだと思っていたのだ。当然味見もせず、気づくのは相当後になってからだった。
砂糖のないクリームはただの脂肪の塊としか言いようがない。
ただひたすらに健康に悪く、そしてまずい。

次に、私は、ケーキの上に、何かお手製の「ジャムのようなもの」を載せたいと思った。
ジャムのようなものって何だ?と聞かれても、今の私も答えられない。

とにかく、オリジナリティーを出したかったのだろう。
私は、そこそこ高級なイチゴをフライパンで炒めだした。
完成したのが、グズグズになった黒っぽいイチゴの残骸。匂いだけはそれっぽかったので、私は満足した。

作業が一通り終わり、2ピースのミニケーキが台所に生成されていた。
私は、見た目だけは取り繕うのが上手い。
ホイップクリーム(糖分ゼロ)はそこそこ綺麗にデコレーションされ、市販で購入したスポンジケーキもきれいに切れていて、上に載ったイチゴジャムも黒っぽかったが、当時の私にはルビーの様に見えていた。

一応念のためにと、私は一つ味見をしてみて、飛び上がるほど驚いた。

まったく味のしない、油っぽいクリーム。砂糖が入っていないとコンナニまずいものなのか?そして上に載ったイチゴのジャムみたいなやつはひたすら酸っぱく、無糖ミルクと戦争をしているのだった。

一瞬で私の顔は真っ青になった。これでは渡せない。
しかし材料も時間ももうどこにもないのだ。何とか手を加えて修復できないだろうか。

1時間ほど悩んだ末、私は砂糖をあと掛けして、彼に渡すことを選択。
自分を思う女の子が作ったケーキならどんなゲテモノでもおいしく感じるはず。k君なら!

翌日私は、苦笑いするk君に産業廃棄物を渡した。

数日後、「まちこはk君を毒殺しようとした」とうわさが流れた。

後々知ったことによるとk君には、彼女がいて、もらったケーキの件を相談しようとしたらしい。
ばらすつもりはなかったのだが、食えないレベルのケーキだったため彼女を通じて、徐々にうわさがねじ曲がり浸透。

この行動が、私の残り1年の中学生活に大きな影響を及ぼすことになったのだ。

何事も、結果を出せる人間と出せない人間がいるんだと、思い知らされた出来事でした。
皆さんも、手作り料理にはご注意を

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